時はたちまち過ぎていく。
気づけば、12月1日。
師走に突入だ。
ついこの間、年が明けたな。
ついこの間、決算だったな。
ついこの間、夏が終わった。
ついこの間、もう酒造りだ。
なんだなんだ?
私の時間軸はずれているのか?
なんでこんなに早いのだ?
時間だけは、万人平等のはずなのに。
師でさえも走り回らなくてはならないほど忙しい
というのが、師走に対する私の理解だった。
そもそも師走の語源は平安時代までさかのぼるとのことだが、
今よりも時間の流れがゆっくりであったであろうその時代においても、
年の瀬は忙しかったんだって思うと、
今の時代の忙しさは当時からすれば想像を絶するものだろう。
つい先日、
信長が本能寺で討たれた翌日に書いたとされる、
秀吉の書簡が見つかったとのニュースを見たが、
当時、信長が討たれた!という速報は、
どの程度の速さで知れ渡ったんだろうか。
更にその翌日には、秀吉は信長の死を知ったとあるから、
最速2-3日程度では情報が流通したんだろうなと想像はできる。
それだって、インターネットのない時代のことを考えれば、
とてつもなく速いんだろう。
今や、世界のどこかで何かが起これば、
その数時間後にはスマホに速報が流れてくる。
情報を得よう、
モノを得よう、
に対するスピード感が早すぎて、
ちょっとブレーキかけたいかな。
そのスピードの中に身を置いていないと、
「何か」から取り残されていく恐怖心や不安感、
そんなものを抱いてしまう自分がいる。
霜月の最終日。
私は無気力に襲われた。
何もしない。
何もできない。
子どもも察してくれて。
必要最低限の行動で
1日を過ごした。
そうせざるを得なかった。
身体が動かなくて。
健全かどうかはわからないけど、
きっと私にとって必要な1日だったんだと思う。
さて、もう師走。
人生においてはただの通過点。
かといって、
1年が果てる節目の月。
2025年を集大成する月。
なんだか目まぐるしい。
私が一番嫌いな言葉だけれど、
今は自分に「頑張ろう」と言おう。
そうでないと、
この師走を乗り切れない気がしている。