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木曽の好きな風景

私の父は、
毎年5月20日前後の木曽が一番好きだと言っていました。
確かに、新緑が眼に眩しく、
雨が降った翌朝などは、キラキラ輝いています。
私も、新緑の季節の木曽の空気は好きですね。
で、実はもっと好きなのが、月夜のひと時。
木曽って、街灯や家の明かりも少なく、
月が出ていない夜は真っ暗で不気味なほどですが、
ほどなく満月と言う綺麗な月が出ている夜は、
本当に月明りで字が読めるほど明るいんです。
谷はとっても狭く、
手を広げれば山と山を繋ぐことができそうな程ですが、
東の山の上に月が出て谷を灯し始めると、
山々の稜線が夜空にくっきりと浮かび上がります。
木々のざわめきも、しっかりと捉えられるほど。
家の付近から眺める月もさることながら、
月夜の国道を走っていると、
車が一台も走っていない時など、
月明りに灯された道路が山合いに吸い込まれていく様子が、
たまらなく好きな木曽の風景です。
ここはホントに田舎で、随分便利になったとは言え
何をするにも車で30分以上走らなければならない木曽。
昔は嫌いで嫌いでたまらなかったけれど、
ここで長く暮らすのも悪くないなって、
最近は素直に思える様になってきましたね。
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