我が社に新しい冷蔵設備が設置されます。
有難いことに、三度目の正直で補助金申請が通り、
国から補助をしていただいての設備導入です。
山間部、狭い谷間の住宅街にある酒蔵ですから、
左右を民家に囲まれた傾斜地に立地し、
お世辞にも広いとは言い切れない、当社の敷地。
そんな敷地の一体どこに冷蔵設備なんて新設できるの???
って、我ながらずっと悩んでいたわけなのですが、
一昨年からタンクを撤去したりして空けたスペースに、
見事、冷蔵設備を新設することができたわけです。
標高約1000mの木祖村藪原でさえも、
夏場の日中は30℃を越える気候となってきているので、
なかなか「自然環境」に任せた貯酒だけで乗り切れないですね。
火入のお酒なら。。。って思う部分も中にはありますが、
それにしても真夏で外気が30℃以上、
貯蔵庫の室温も20℃以上となってしまっては、
やはり火入れのお酒にとっても負荷が掛かり過ぎてしまう気がします。
例えば、山廃の数年熟成とかであれば、
しっかりがっつり熟成をして欲しいので、
蔵内で常温瓶貯蔵を行っていたりもするんです。
ですが、香りの華やかな吟醸酒や、
味ボディの爽やか純米酒なんかでは、
やはり冷蔵で管理してあげないと香りから崩れてしまって、
貯蔵後のバランスが悪くなってしまうのです。
ましてや、生酒は冷蔵必須です。
できればマイナス貯蔵が望ましい部分もありますが、
それに関しては、時間経過を止めすぎてしまう気もして、
生酒でも通常の冷蔵貯蔵を行っています。
貯蔵に関する考え方は、造り手によっても違いますし、
同じ当社のお酒であってもその酒質によって求める貯蔵方法が
異なるのも当たり前の話です。
大方が瓶貯蔵に移行していますので、
タンク貯蔵に比べて貯蔵スペースも数倍の広さが必要になります。
3温度帯くらいで、広い冷蔵設備を持ち得ていればいいのでしょうが、
とりあえず3基目にして、当社の手持ちでは最大の広さになります。
喉から手が出るほど欲しかった!と言う感じですね。
先輩冷蔵設備は1基は15年、もう1基は7年が経ちました。
田舎で空気環境がいい為、屋外に設置してある冷凍機の寿命が長いそうです。
今回の冷蔵設備も、長寿命で活躍してもらわなくてはですね!
お酒の冷蔵に関しては、
貯蔵・流通、あらゆる場面で大きな課題です。