株式会社湯川酒造店
ここまで、私の自我が強いが故に、
様々な不整合が起こっていました。
女性杜氏!湯川尚子!!
なんて、皆さまからご贔屓にしていただき、
応援していただき、とても感謝しております。
私は、杜氏ではなく社長です。
社長になる前までは、杜氏見習でした。
いずれにせよ、杜氏ではありませんでした。
(注:杜氏とは蔵人の事ではなく、その総責任者の事を表します。)
ですが、現在の湯川酒造店の酒造りを主導している自負はあり、
しかし、ベテランの杜氏さんが実際には存在し、
お客様に対しても社内に対しても、
説明をつけにくい状況が横行していました。
そもそも、女性杜氏とお客様が表現してくださるようになり、
現実的に見ても、技術者として真の「杜氏」にないたいですから、
帳面から計画から蔵の蔵の統制から
ほぼすべての仕事を請け負っているんだし、
杜氏って言われて否定しなくてもいいよな!って。
でも、その中途半端な態度がいけなかったのです。
私は決して「杜氏」ではなかったのですから。
本日、皆造祝い兼杜氏の送別会を開きました。
そう、今まで20年以上お世話になった杜氏に、
今季限りで湯川酒造店の酒造りを
引退していただく事に決めたのです。
酒造りに対する想いがずれるのは
経験や年代が違うのですからしかたありません。
私のプライベートな事情で、
主人が次期杜氏に就任するのも確かです。
でも現実を見たときに、
先を見据えた酒造りができる体制に、
少しでも早く落ち着きたいというのも、
正直な気持ちです。
いろんな感情はうずまきますが、
湯川酒造店、
今季で小谷杜氏花岡今朝雄の時代が終了しました。
来季からは、新進気鋭杜氏丸山慎一で再スタートです。
どうであれ、前進あるのみ。
社長は焦っているのです。
でも、焦らないのです。
一歩ずつ。