Archive-新米社長の奮闘記

ボイラー

作成者: nyugawa|August 21, 2014


我が社のボイラー室です。
この左奥に、もう1基ボイラーがあります。
酒造りの、要の設備ですね。
お米を蒸かすための蒸気や、
お酒の加熱殺菌の熱源、瓶を洗う為、
酒蔵ではあらゆる作業にボイラーの蒸気が使用されます。
当社には2基のボイラーがあります。
その理由は、酒造り最盛期、
お米を蒸かすために充分量の蒸気を確保する為です。
気温が低い冬は、
配管の中で蒸気の温度が下がってしまい、
ドレンとなって配管の中に溜まってしまいます。
そうなると、高温の乾いた蒸気を満足に獲得することができなくなるのです。
お米を蒸かすのと同時進行で瓶詰が行われる場合もあります。
洗瓶をしなくてはいけない場合もあります。
お米を蒸かすための釜は、蒸気の配管の一番遠いところにあります。
と言うことは、配管の途中で瓶詰や洗瓶に蒸気を使われてしまうと、
お米を蒸かすための蒸気が満足に得られない可能性があるのです。
しかも、ボイラー室から釜までの距離はそれなりにあります。
うまく伝わらないかもしれませんが、
管の中の流れは途中で抜いてしまうと弱くなってしまいます。
そんなわけで、お米を蒸かすための蒸気を充分量確保する為に、
ボイラーを2基設置しているわけです。
その他にも、ボイラーは冬場不具合を起こすことが多々あります。
ボイラーが使えなければ、お酒造りは何もできなくなります。
往々にして、蒸米これから!ってタイミングで、
ボイラーが故障したりするんですよね。
真冬の早朝、一番の点火ですから、ご機嫌斜めなんですね。
その為の、保険の様な役割も、2基のボイラーは担っています。
とにかくとにかく、大切な設備であるわけです。
で、この夏、古いボイラーを1基更新することになりました。
もう18年も使用してるボイラーです。
ボイラーのメーカーさんからも、設備屋さんからも、
そろそろ更新しましょうと言われて久しいのです。
ボイラーはそれなりの導入費用が掛かりますから、
まだ使えている(だましだまし使っている)ボイラーを、
更新することに少し抵抗があったのです。
しかし、設備ってものは、きっと一番大切な時に壊れてくれるんです。
こうしてだましだまし使用しているものに限って、
吟醸の蒸米とかの日にきっと故障したりするんです。
それを防ぐためには、先行して更新していくことですね。
18年も使ったのですから、長持ちした方です。
新しく設置するボイラーはエコ型ですので、
同じ蒸気量を同じ時間獲得しても、
重油の使用量に大きな差が出るそうです。
であれば、メリットもあるわけですね。
長寿設備を大事大事に使用することも大切ですが、
必要に応じて更新を掛けていける様な体制作りが整うといいですね。
酒造りって、結局設備に左右される部分が大きいですから。
ボイラーは本当にその要の設備です。

18年もの間、ありがとうございました。お疲れ様でした。

広島をはじめ、各地で大雨の被害が出ていますね。
残念ながら被害に遭われた方々のご冥福をお祈り申し上げます。
地球の変化が大きくなってきているのでしょうか。